このたび当院は、一般社団法人 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)が定める「遺伝性乳癌卵巣癌総合診療 協力施設」に認定されました。
乳がんの約5〜10%は遺伝的な要因によるものと考えられており、なかでも有名なのが、特定の遺伝子変異によって乳がんや卵巣がんの発症リスクが高まる「遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)」です。
ご家族に乳がんを患った方がいらっしゃる場合でも、すべてが遺伝性というわけではありません。ただし、HBOCに関連する遺伝子変異をお持ちの方は、一般の方と比べて乳がん・卵巣がんの発症リスクが高いため、造影MRIを用いた精密なスクリーニング検査が推奨されています。
当院では、一般的な乳がん検診に加え、乳がんを発症していないHBOC陽性の方を対象にした乳房サーベイランス(定期的な詳細検査)を行っております。造影MRIを含む検査は、乳房MRIを専門とする医師と、当院の乳腺専門医がダブルチェックで読影を行い、より正確な診断を心がけています。
※現時点では、乳がんや卵巣がんを発症していない方(未発症者)に対する検査は保険適用外のため、自費診療にて対応しております。
<乳房MRI読影 担当医師>
- 戸崎 光宏 先生
(さがらウィメンズヘルスケア乳腺科部長/相良病院附属ブレストケアセンター放射線科部長)
~乳房サーベイランスについて~
- 基本検査項目:造影MRIおよびマンモグラフィ検査
※乳腺の状態やご希望に応じて、エコー検査の追加も可能です。 - MRI検査実施場所:当院関連施設「さくらクリニック」(当院より徒歩約5分)
- 料金:
- 造影MRI+マンモグラフィ検査:48,500円(税込)
- エコー検査追加:+4,500円(税込) - 検査の流れ:
1. 事前診察
2. 検査実施
3. 結果説明
※合計3回のご来院が必要となります。
検査をご希望の方は、お電話にてご予約をお願いいたします。